今回は、一部の放送で用いられている、投球の回転数について大雑把ですが語っていきたいと思います。
今回、語るのはストレートの回転数に絞っていきたいと思います。
ほとんどの投手が投げる球種ということで比較もしやすいこと、そして中の人がストレート以外の回転数にさほど興味がないということも影響しています。
そもそもボールの回転数という概念が語られてきたのは、ここ数年でトラッキングデータがNPB各球団で採用され始めたことからです。
一部の放送で採用されていますが、まだまだどの放送でも中継の資料として採用されているわけではなく、ファイターズ本拠地放送をしているGAORAでは採用されておらず、現在のCS系の放送ではホークスのpaypayドームでの試合のみかと思います。
そんな事情なのでpaypayドームで投げなければ、一般人では確認不能な数値であること、そしてファイターズの選手は当然、登板機会も限定的ですから、今回の数値はあくまで僕が中継で確認できた大体の数値ということで捉えてもらえればいいとも思います。
現場では試合ごとにrpmを確認し、フィードバックをしていると思われますが、ファイターズの投手はこんな特徴なんだということが少しでも理解できる資料の一つとして見ていければと思います。
というわけでファイターズの投手のストレートの回転数はこんな感じです。
上沢:2600〜2700rpm
伊藤:2200〜2300rpm
加藤:2200〜2300rpm
鈴木:2000〜2100rpm
上原:2000〜2100rpm
田中正:2200〜2300rpm
池田:2100〜2200rpm
平均と言われている数値:2200〜2300rpm
回転数が高ければストレートのキレがあると考えられるものですが、上沢の回転数はかなり高い数値です。
ちなみに他球団で確認した中では山下、スチュワートjrが同じくらいの数値で、山本由伸が2400〜2500rpmです。
上沢のストレートは140キロ後半で、山下らは150キロ前半〜中盤くらいですから、上沢はかなりキレに特化したストレートの持ち主ということになりますね。
伊藤は150キロのスピードでほぼ平均値の回転数といううことであまり特筆すべき点はなく、加藤は140キロ前後で回転数も平均ですから、ストレートだけピックアップするとあまりにも平凡な数値でストレート以外の武器で勝負しなければ戦えないということが改めて見えてくる投手ともいえます。
意外だったのは上原で、回転数は上から投げ下ろすようなフォームの方が上がりやすいのですが、まさかの平均割れという結果。
スピードは140後半と左腕の長身というレアな個性もあるのですが、意外にストレートが武器にならない投手のようです。
制球力も決して高くない上原ですから、変化球をうまく使えないと投球に苦労するのが現状のようです。
下手投げの鈴木も回転数の面では物足りなさが残ります。
同タイプのホークス・高橋礼もほぼ同じような回転数だったのですが、スピードが130キロ台に対し、鈴木が120キロ台ですから、ストレートがあまり効果的な武器になっていないように感じます。
鈴木も上原同様の課題を抱えていると言ってもいいかもしれません。
というわけでかなりざっくりと回転数について書いてきましたが、これはpaypayドームで登板した時の数値ですから、本来の数値ではない可能性も追記しておきたいところです。
今後も機会があれば、チェックし分析していければと思います。
というわけで以上、ハムかつサンドでした。
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