【新外国人・トレード】宇佐見・齋藤綱 中日へトレード、外国人投手獲得も発表

昨日まで試合をしていた間柄ですが、翌日に大型トレード成立とは・・・

しかも今季移籍したばかりの齋藤の放出はビックリで、このようなケースはエスコバー以来でしょうか。

今回はトレードの両球団の思惑、そしてまさかの同日発表になった新外国人投手についても書いていきたいと思います。

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トレード

トレードのお知らせ(中日ドラゴンズ)

本日(6月19日)、中日ドラゴンズ 山本拓実投手、郡司裕也選手と、北海道日本ハムファイターズ 齋藤綱記投手、宇佐見真吾選手のトレードが成立しましたのでお知らせいたします。

🔳山本拓実投手コメント

ドラゴンズで5年半お世話になり、球団関係者、ファンの皆さまありがとうございました。
新天地で活躍することが恩返しになると思うので、エスコンフィールドで躍動し、名古屋まで活躍を届けます。これからも応援よろしくお願いします。

🔳郡司裕也選手コメント

中日ドラゴンズで3年半、応援していただいた、ファンの皆さまには本当に感謝しています。ドラゴンズでは結果が出せずに申し訳ない気持ちでいます。
結果を出すことができませんでしたが、このトレードをきっかけに新天地で、心機一転頑張ります。
名古屋の街も人もファンもチームメイトも大好きです。
これからも応援よろしくお願いします。

🔳齋藤綱記投手コメント

非常に驚いていますが、この移籍を前向きにとらえて、新天地で力を発揮できるよう頑張りたいと思います。
短い期間でしたけど、監督、コーチ、選手やファイターズファンの皆様には温かく受け入れてもらい、感謝しています。ファイターズでいい活躍ができなかったのは心残りですが、ドラゴンズでは、チームの勝利に貢献するため、とにかくがむしゃらに腕を振っていきたいです。
皆さんに引き続き応援していただけるよう精一杯頑張ります。

🔳宇佐見真吾選手コメント

ファイターズは野球選手としてレベルアップさせてもらった球団で本当に感謝しています。
求められてのトレードだと思いますし、ドラゴンズに行って結果を出すことがファイターズへの恩返しにもなると思うので、さらにレベルアップできるよう頑張りたいです。
ジャイアンツから移籍して4年という短い間でしたが、ファイターズファンの応援は力になりました。
感謝の気持ちしかありません。ドラゴンズに行っても皆さんに応援していただけるよう全力でプレーしたいと思います。

トレードのお知らせ(中日ドラゴンズ)

ドラゴンズの思惑

このトレードを考えるにはドラゴンズ側の思惑を考えた方がわかりやすそうなので、こちらから紐解いていきたいと思います。

まず捕手ですが、ベストナインクラスの木下が長期離脱になる見込みで、実際にファイターズ戦では若手の石橋がマスクをかぶっていました。

そして、ドラゴンズといえば打線に課題を抱えているチームでもありますし、木下はそんな中でも打撃でも期待できる選手でもありました。

若手ばかりの捕手陣に経験がある選手を加えたい、できれば打撃も改善できればいいな、と考えると宇佐見の獲得はドラゴンズの思惑と見事に合致します。

宇佐見も開幕時は出番をもらいましたが、肝心の打撃が不振、守備面でも冴えが見られず。

最近では鎌ヶ谷の4番が指定席でしたし、一軍の構想からは外れている印象もありましたから、彼にとってはよかったと思います。

一方、齋藤獲得の狙いは左リリーフの強化狙いです。

投手陣の強い印象のあるドラゴンズですが、左のリリーフといえば難病克服した福くらいで、他の選手は一軍定着できていません。

左、しかも変速気味の投手がいればバリエーションが増えると考えての齋藤獲得だと思います。

齋藤はファイターズで出番を少しもらいましたが、インパクトは残せず、しかも左のリリーフが宮西復活、河野のブレイクもあり一軍は盤石、さらに復調途上ですが堀もいますし、長谷川も一軍お試し中ですから、このままでは今オフの契約が危ぶまれていただけに渡りに船だったかもしれません。

ファイターズの思惑

一方、ファイターズの思惑はなかなか難しいところがあるのですが、宇佐見を放出して投手陣を強化したい、という考えから、このトレードが成立したのではないかと考えています。

このトレードの本丸は宇佐見⇔山本ではないかと考えています。

その山本は昨季は30試合、今季は14試合の登板とリリーフとしては一定数の登板機会を与えられている投手です。

 持ち球にシンカーがある右オーバーハンドと言うことですが、身長が170センチに満たない小柄な投手で、以前ファイターズに在籍、現在ドラゴンズで活躍中の谷元にイメージがダブる印象です。

高卒6年目と言うことで選手としてはこれから伸びていく可能性も考えられますし、完成度が高い投手という評価もドラフト時にあったようですが、体力面に課題を抱えているようですし、これから伸びる可能性も十分ありそうです。

とは書きましたが、間違いなくファイターズは即戦力に近い活躍を期待していると思いますので、速球派リリーバーの層が薄い、この球団で輝いて欲しいところです

郡司の獲得は、宇佐見放出の捕手の頭数の帳尻合わせの感が強いですね。

というのもファイターズの25歳前後の捕手陣が清水、古川、梅林、郡とすでに4人もいて、郡がユーティリティと見たとしても、同世代で4名の捕手は編成上、よろしくはありません。

田宮の下がいないことはこのブログで何度も書いてきましたが、最もトレードで22歳以下の捕手を出してくれるようなチームはほとんどなく、ドラゴンズも例外ではありません。

そこで立浪政権下で構想外となっていると思われる郡司に白羽の矢を立てたと思われます。

郡司はルーキー時代に開幕スタメン?と期待されるほどの輝きを見せていましたがそれ以降はあまり活躍はできていないようです。

中学、高校、大学と日本一を経験しており、リードにも定評がある一方、送球に課題もある選手と言うことですが、宇佐見、アリエルのその次の捕手陣の競争を活性化させるにはいいトレードだったかも知れません。

この4選手が新天地で輝くことを期待しています。

新外国人

トレード発表の数時間前に新外国人獲得のニュースが飛び込んできました。

ジェームス・マーベル投手と契約合意(北海道日本ハムファイターズ球団公式)

北海道日本ハムファイターズはこのたび、前テキサス・レンジャーズのジェームス・マーベル投手と契約合意に達しましたので、お知らせいたします。

🔳マーベル投手コメント

「北海道日本ハムファイターズでプレーができることを、本当にうれしく思います。このような機会をくださったファイターズに感謝しています。ファイターズは素晴らしい球団だと耳にしていますし、そのような球団で自分自身のキャリアを続けることができることを光栄に感じています。1試合でも多く登板し、1勝でも多くチームに貢献できるよう力を尽くします。また、ファイターズファンの皆様の前でプレーできることを、心から楽しみにしています」

🔳稲葉篤紀GMコメント

「今季は独立リーグでシーズンをスタートし、途中からレンジャーズ3Aのローテーションに加わっています。ドラフト下位で指名され、様々な経験を経て2019年にメジャーデビューを果たした苦労人。ストレートの球速は平均145㎞と派手さはないものの、チェンジアップ、カーブを駆使し確実にアウトを積み重ねていく堅実な投球が印象に残ります。現在、ファイターズはけが人が多く1軍、ファームともに投手陣のやりくりに苦戦を強いられていますが、安定感に長けているマーベル投手の加入は非常に心強いです。前所属球団のレンジャーズでも、マーベル投手の真面目で研究熱心な性格が高く評価されていたと聞きました。日本での飛躍を期待しています」

ジェームス・マーベル投手と契約合意(北海道日本ハムファイターズ球団公式)

どうも技巧派に近い印象の選手なんでしょうか。

最も外国人投手は現在壊滅状態で、ガントは帰国、ロドリゲス、メネズも降格、ポンセはそろそろ戻りそうなニュースもありますが、不安はあります。

投手陣は実際にかなり検討はしていますが、層の厚さというと、心許ないところもありますし、考えたくはありませんが、現在の一軍メンバーで故障者が出た場合のやりくりはかなり苦戦することが想像されます。

そういう意味では外国人投手が戦力になってくれることはチームにとって大事ですし、彼が活躍しないとチームが上昇できない、とまでは言いませんが、貴重なプラスアルファになってくれればと思います。

と言うわけで以上、ハムかつサンドでした。

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