【6/10vs阪神2回戦】守備で踏ん張り、新庄野球の幻影に怯えた相手に競り勝つ

いい守備があると、試合も締まるし、勝ちにも繋がるから面白い

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タイガース
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2
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0
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3
ファイターズ
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0
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伏見初HRでいよいよ打撃でも本領発揮か!?

この試合は伊藤とタイガースが防御率0点台で未だ無敗の大竹が相手とロースコア必死の展開かと思いましたが、意外にも点が入る展開になりました。

大竹が得意のチェンジアップの精度が高くなく、特に序盤が甘く入る場面も多く、そんな大竹の不安定さをファイターズが見事に攻め立てることができました。

トップの江越が四球で歩くと、アリエルが2ベースであっという間の先制点。

そして伏見が待ちかねた移籍後の初のHRで追加点を挙げます。

【移籍後初】伏見寅威『今季1号 “虎の大竹撃ち“で貴重な追加点』(パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV



1点を返された後、アリエルが今度は右方向にビデオ判定後のHRで1〜3回まで1点ずつ得点を挙げる、想像以上の序盤の試合展開となりました。

【2塁打…!?】マルティネス『VTR検証➡︎歓喜の今季8号ソロ』(パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV



伏見がようやく引っ張った当たりがヒットになるケースが増えてきました。

ファイターズの伏見の安打は右方向に流したヒットが多い印象でしたが、前日の2点タイムリー、そしてこの日のHRも引っ張った当たり。

昨季のデータを見ると伏見の安打はレフト方向の当たりが一番多く、実は広角に打つタイプではなく、引っ張り中心のバッターです。

長打力が魅力の選手ですから、やはり左方向の打球が増えないと成績が上がってこないタイプなのでしょう。

守備での貢献は非常に高い伏見ですが、打撃でも意外性を見せてくれれば、非常に下位打線も充実してきそうで今後、調子を上げてきて欲しいところですね。

わずかなスキをつかれるも守備で踏ん張る

大竹から着実に点を重ねられたなら、楽勝、と思いましたが、さすがはセ・リーグ首位独走のタイガースはそんなに甘くはありませんでした。

投球の出来は良かった伊藤に虎の牙が襲いかかります。

3回には下位打線の連打から内野ゴロ間に1失点、そして4回にはノイジー、大山の連打で一死2、3塁の場面から前川にライト前2点タイムリーを打たれ、同点に追いつかれます。

投げている球は決して失投と言えるボールではないのですが、強いて打たれた原因を探せば、ほとんどが初級でストライクを取れていなかったことかもしれません。

カウントを苦しくすることでタイガース打線に配球を絞られ、その結果うまくアジャストされてしまったのかなと思います。

これくらいのことは普通、スキにはならないと思うのですが、そんな伊藤のわずかな乱れをついて追いついていくとは、さすが首位独走チームです。

5回もボール先行した打者に打たれ、ピンチを背負い、これで伊藤がズルズル崩れるのか?と心配しましたが救ったのは万波のレーザービームでした。

【虎を止めた】万波中正『強烈すぎて球場どよめく…モンスター超返球!』(パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV



この送球の速さは凄すぎです。

先日清水が後逸してしまうのも納得(?)してしまうくらいの猛烈な送球でした。

これで勝ち越しのピンチを阻止、そして7回は松本のダイビングキャッチ!!

前日に続き、この試合もスーパープレーでしっかりタイガースの猛攻を防ぎ、反撃の機会を伺います。

作戦:何もなし

そして8回についに勝ち越しへのビッグチャンスが訪れます。

江越が初球から三塁線を破る2ベースで出塁すると、アリエルが四球で繋ぎ、無死1、2塁の場面でゴウスケを迎えます。

ファイターズは8回から宮西にスイッチしたのに対し、タイガースは大竹続投。

タイガースがこの日が9連戦の8戦目、しかも5時間ゲームもあったりとかなりハードな日程で北広島に乗り込んできているので、できるだけ大竹にイニングを稼いでもらいたいという考えがあっての続投でしょう。

そこがタイガース、大竹のスキとなりました。

チェンジアップが中盤からはよくなりましたが、この回は序盤のように精度が悪くなってきていました。

しかもタイガースバッテリーがゴウスケの初球を外に大きく外し、明らかにファイターズの動きを警戒していました。

ファイターズは実はここでは作戦:何もなし(笑)

いつも動きたがる新庄野球を警戒しすぎたタイガースが勝手に警戒しボールカウントを厳しくします。

ゴウスケは打てる球を待っていたのか、5球目のツーシームをセンター前に運び、江越が生還、決勝点を挙げます。

今まで動きに動いていた新庄野球の幻影をうまく生かした作戦:何もなしでした。

一振りで決める集中力、ゴウスケがスタメンを連ねるようになってから攻撃力は確実にアップしています。

最後はジャスティスが三者凡退に抑えて試合終了、これでタイガースに勝ち越し決定です。

前日の監督自らのマウンド上でのアドバイスが効いたのか、この試合のジャスティスは圧倒的にねじ伏せました。

接戦をことごとくミスで競り負けていましたが、相手に食らいつき、なんとか試合を取ることができたのは大きいのではないのでしょうか。

ということで以上、ハムかつサンドでした。

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