WBC1次ラウンドの3戦目、先制を許すも3連勝、これでほぼ準々決勝進出が見えてきました。
しかし、この試合も先制点を許す試合展開、しかも相手先発には2回まで無失点に抑えられてしまいます。
日本打線に立ちはだかったのは、ストレート120キロ台の投手、サトリア投手でした。
ストレートが速くなくてもNPBで活躍できた選手は古今東西、多くいます。
しかし、今回のサトリアの場合はオーソドックスな投げ方で変化球も他にチェンジアップ程度。
普通、球速が遅い投手で活躍できるのは、フォームが変則であったり、あるいは特殊球と言われるような唯一無二と言われるような変化球を持っているとか、オンリーワンと言われるような投手かと思いますが、サトリアについてはそうは見えませんでした。
なぜ日本は序盤攻めあぐねたのでしょうか。
まず考えられるのが相手投手に対してのデータ不足で、チェコはWBC初出場で正直野球界では馴染みの薄い国ですから、ある程度この面は仕方ないところもあるでしょう。
もう一つがこの球速帯の投手との対戦経験が近年ない選手ばかりであったことが考えられます。
日本でストレートが120キロ台の投手となると高校野球くらいまで遡らないといけない選手ばかりでしょう。
見ていて、昔はこれくらいの球速帯の投手は経験してきているのに、プロのレベルになると、ほぼいなくなるので日本打線はどうも最初は打ちづらそうでした。
どこまでボールを引きつけて打つことができるか、大振りしないでコンタクトできるかが攻略のカギとなりました。
メンバーを見てヌートバー、山川、大谷あたりが苦しく、吉田あたりがキープレイヤーになるかと思いましたが、逆転打を打ったのは吉田でしたね。
初見のしかも球速帯がいつもと異なる投手を攻略できるのは、やはりミート力に優れた選手であって、パワーはその次だと感じました。
近藤が案外苦戦したのも実に興味深かったのですが、近藤は待球が基本の打者だけに、自らカウント負けするような状況を作り出してしまい、相手の球筋も見極められないまま凡退するような形でした。
序盤各打者が苦戦したのが高めのストレートでしたが、伸びてくるどころか、手元で沈んでくるようなボールだったのも、ボールの見極めがいい近藤にとってはウラを書かれたような凡退をしていた原因かと思います。
二回り目からは攻略したのはさすがでしたが、チェコの打線もなかなかでしたね。
佐々木朗希のストレートに負けていませんでしたし、今後が面白いチームになりそうな気がしました。
1次ラウンドの最終戦がオーストラリアですが、4戦全勝で突破となるか、ここまでの試合とは違い、少々ハードな試合にはなりそうな予感がしています。
というわけで以上、ハムかつサンドでした。
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