ファイターズは育成の球団を標榜していますが、果たしてその育成はうまく行っているのか?
ドラフトの指名・外国人の補強は的確だったのか?
レギュラー選手の移り変わりを見ることで確認していくシリーズ、今回は支配下選手全員一軍出場を公約としてあげたBIGBOSSこと新庄政権1年目を振り返っていきます。
2022年度成績&表彰選手
- 6位
- 59勝81敗3分
- 首位打者 松本剛
- ベストナイン 松本剛(外野手)
2021年オフ→2022年の主な出来事
- 自称ノンテンダーFA(実質自由契約)でシーズンオフに西川→楽天、大田→DeNA 秋吉→独立Lへ移籍
- バーヘイゲン退団
投手
先発~15先発以上
2021年 | 2022年 |
---|---|
上沢 | 上沢 |
伊藤 | 伊藤 |
加藤 | 加藤 |
バーヘイゲン | |
池田 |
先発陣の三本柱は、昨季と変わらず、しっかりとローテを守ってくれました。
上沢こそ、成績は振るいませんでしたが、伊藤が連続二桁、加藤が防御率2位と健闘し、このポジションは他球団と決してひけはとっていませんでした。
新外国人のポンセもノーヒットノーランを達成するなど、ローテに定着、2年目の根本も間隔を空けながらでしたが、しっかりと働きを見せてくれました。
リリーフ
2021年 | 2022年 | |
---|---|---|
20セーブ以上orチーム最多セーブ | 杉浦 | (北山) |
20ホールド以上orチーム最多ホールド | 堀 B.ロドリゲス | (玉井) |
40試合以上(上記以外) | 宮西 玉井 井口 河野 | 吉田 堀 |
先発とは対照的に一番整備ができなかったのはリリーフ陣でした。
クローザーの杉浦がキャンプ中に故障し、開幕には間に合ったものの、本来の出来からは程遠く、セットアッパーのロドリゲスも調整失敗で前半戦は行方不明。堀と北山で後ろを任せますが、堀は肩の不調もあり、不安定、ルーキーの北山も安定せず、最終的にはクローザー、セットアップは日替わりの状況になってしまいます。
吉田がリリーフが存在感を出してくれたことが唯一の収穫だったと切り捨ててもいいような惨状でした。
野手
捕手・内野手
ポジション | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|
キャッチャー | 清水 | (宇佐見) |
ファースト | 高濱 | 清宮 |
セカンド | 渡邊 | (アルカンタラ) |
サード | 野村 | 野村 |
ショート | 石井 | (上川畑) |
内野陣はサードを除いて大きく変動があった一年でした。
捕手は打撃が上向きになった宇佐見の起用が多くなる一方、清水の出番がめっぽう減っていき、二番手の石川も同様でした。
代わりに古川、梅林らの若手を起用し、新顔も目立ち、一番の弱点だったポジションに明るい兆しを感じたシーズンでした。
ファーストは高濱の不調もあってか、清宮がメインで守り、二遊間はアルカンタラ、石井らが前半中心でしたが、上川畑の台頭でショートが固まり、セカンドが石井、谷内らも入り群雄割拠状態になってきました。
一方、昨季までのセカンドの渡邉が故障もあり、シーズン中盤以降不在、故障前もファーストを守るケースも多くあり、セカンド・渡邊としては失格を押されていた状況でした。
外野手・DH
ポジション | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|
レフト | 西川 | (近藤) |
センター | 淺間 | (松本) |
ライト | 近藤 | (万波) |
DH | 王 | (ヌニエス) |
シーズン半分を出場したことがないため、確固たるレギュラーはいないのですが、近藤、松本が不動のレギュラーで残り一つが若手の競走ポジションになって行きました。
センターは外野の司令塔の役割ということで近藤、松本をセンターで起用したり、あるいは日替わりオーダーの影響でさまざまな選手がさまざまなポジションで守ったシーズンでもありました。
淺間が数字を落としながらも存在感を見せ、そして今川、万波の若手がそれなりに数字を残してくれ、来季以降に希望を見せてくれました。
一方、DHは今季もしっかりしたレギュラーは不在でヌニエスが期待を裏切り、王は来日後ワースト。打撃陣の層の薄さを示しているような成績でもありました。
まとめ
「今季はトライアウト」というBIG BOSSの狙いもあり、野手陣はかなり流動的な起用方法になりました。
その中でレギュラーと呼べたのは捕手以外では松本、近藤の外野2人、清宮、野村、上川畑の内野3人ではないかと思います。
起用方法はさまざまな議論を呼びましたが、しっかり精査すると軸となる選手は決まってきている印象も感じました。
投手陣は先発陣は心配なさそうですが、リリーフ陣は最後まで勝ちパターンの投手が固定できず、苦しいシーズンでした。
前年の勝ちパターン3人がいずれも機能せず、新戦力の北山に託すという時点で厳しいブルペン事情が垣間見られますが、その北山も最後までクローザーの位置を守りきれずでしたので、来季以降の戦い方も苦しくなることが予想されます。
このオフ、活発な補強を行なっていますが、果たしてどう影響するのか、見守って行きたいと思います。
というわけで以上、ハムかつサンドでした。
コメント