1月15日、16日の各紙面で代表メンバーが内定したという報道がありました。
今回はそのメンバーについて、栗山監督の考えられる戦術とメンバー人選について書いていきたいと思います。
タイトルの通り、批判が強い内容になると思いますので、苦手な方はこれより先は読まないことをお勧めします。
コンプライアンス大丈夫?
まずは、なぜ正式発表の前に、これだけ各スポーツ紙にバレてしまっているのかが不思議でなりません。
正式発表はもう少し先と聞いていたのですが、この数日で内定者の情報が出るわ出るわで、毎日1名ずつ内定者が報道されるような状況で、まるで紅白歌合戦の内定報道に近いようなものを感じました。
正式発表まで隠す必要がないかもと考えているのか、ここまで内定報道が出ると、NPBの機密保持は大丈夫なのかと考えてしまいますし、最も代表が決定した時点で正式に発表すればいいんじゃないかとも考えてしまいます。
色々大人の事情もあるのですが、それなら正式に発表するまで、極力情報が漏れないようにすべきだとは思いますし、WBCを勝ち抜く組織として考えると、少々不安定な組織に見えてしまいますね。
力こそ正義?
報道によるメンバーを見ると、投手、野手ともパワータイプがやたら多いなあと感じました。
投手陣は速球派が多いですし、打者もパワーヒッターが中心。
ファイターズファンで栗山采配をみてきていた人なら、らしいなあと感じている方も多いかと思います。
最近の投手はストレートの球速が格段に上がってきていることもあるのですが、WBCは言うまでもなく短期決戦で、同じ相手と何度も何度も戦うわけではありません。
そうなると、同じタイプの投手を並べるのは危険で、もし速球派にめっぽう強い対戦相手の場合は、なす術がなくなるなんてことも考えられます。
従来の代表では技巧派のサイドハンド、アンダーハンドの投手を最低一枚入れていましたが、今回は見当たらず。
昨年末の代表戦で與座が打ち込まれたことも影響しているかもしれませんが、今のNPBでは変則投手は多めですから、1枚くらいは投手陣のアクセントという意味でも入れておきたかったところです。
打者も同様でパワー優先で選出しているようなメンバーで、試合が膠着した時には機動力で打開する作戦が取りづらいメンバーでした。
周東は選出されるようですが、代走メインの起用ですから、相手には当然警戒されるでしょうから、スタメンメンバーで足で揺さぶることができる選手が欲しかったと感じます。
外野手が手薄?
外野手が実質4名のみ選出というのも賛否両論あるようです。
鈴木誠也、ヌートバーのMLB組と吉田、近藤の4名で周東は外野での出場経験も豊富で実質5名と見てはいいのですが、センターが本職の選手が日本人では不在です。
ヌートバーがセンターで起用される見通しのようですが、果たして彼が機能するかは全くもって未知数です。
センターの人選には機動力を使える選手を入れて欲しかったという想いがあり、近本、塩見あたりを入れても良かったのではと考えてしまいます。
栗山監督がやりたい野球と現実
このメンバーだけを考えると、投手も野手も相手を力で圧倒して勝ちたい、そんな思いを感じる人選のような気がします。
格下の相手ならともかく、アジアの強豪レベルでは力押しで勝てるような相手ではないですし、勝ち進めば勝ち進むほど、力押しができなくなってくるのは当然でしょう。
力で勝てない相手なら、機動力、小技などで活路を作っていかなければ勝負になりません。
このメンバーに小技を求めてくる可能性は十分ありますが、普段やっていない選手ばかりなので果たしてうまく機能するのかは運任せに近いものを感じます。
ネームバリューでは歴代最強という声も頷けますが、しかし、いい選手をただ揃えただけでは勝てないのが野球というスポーツで代表戦はいわば寄せ集めですから、なるべく多彩な選手を選出して、さまざまな作戦を取れるようにすべきではないかと考えています。
キャンプもあり、アクシデントで入れ替えもあり得ますが、ちょっとこのメンバーは名前の割には案外、脆さも同居しているような気もします。
というわけで以上、ハムかつサンドでした。
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