【日本ハム2018年度レギュラーチェック】Aクラスも大卒野手、外国人野手不振で転落の予兆

ファイターズは育成の球団を標榜していますが、果たしてその育成はうまく行っているのか?

ドラフトの指名・外国人の補強は的確だったのか?

レギュラー選手の移り変わりを見ることで確認していくシリーズ、今回は2018年を振り返って行きます。

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2018年度成績&表彰選手

  • 3位
  • 74勝66敗3分 勝率.529
  • 盗塁王 西川遥輝
  • 最優秀中継ぎ 宮西 尚生
  • ベストナイン 近藤 健介(DH)

2017年オフ→2018年の主な出来事

  • 大谷 エンゼルスへ移籍
  • 増井 FAでオリックスへ移籍
  • 大野 FAで中日へ移籍
  • マーティン 退団
  • 武田久 退団
  • 飯山 引退
  • 鶴岡 FAでファイターズ復帰
  • マルティネス、ロドリゲス、アルシア、トンキン入団
  • 市川 金銭トレードでソフトバンクへ移籍(シーズン途中)
  • 岡↔︎藤岡 ロッテとの1対1のトレード成立(シーズン途中)

投手

先発~15先発以上

2017年2018年
有原上沢
加藤マルティネス
高梨高梨
(メンドーサ)加藤
上沢有原

先発陣が崩れ、さらに大谷も去ったシーズンでしたが、上沢が完全復活、新外国人のマルティネスが二桁勝利をマークし、先発の軸として機能します。

アメリカ帰りで前年入団していた村田が6勝を挙げローテの谷間を何度も埋める働きをしてくれました。

しかし、有原、加藤、高梨の実績組が不調で安定した先発陣とは言えない状況でした。

リリーフ

2017年2018年
20セーブ以上orチーム最多セーブ増井(石川直)
20ホールド以上orチーム最多ホールドマーティン
宮西
(谷元)
宮西
トンキン
40試合以上(上記以外)鍵谷
公文
公文
玉井

増井、マーティン、谷元とリリーフを支えてくれた面々がチームを去り、リリーフ陣は再整備が必要な状況でした。

クローザーは序盤戦は新外国人のトンキンが、その後石川直がその座を担うことになります。

石川のクローザー転向でトンキンはセットアッパーに回ることになりますが、トンキンは夏場大きく調子を落とし、今シーズンいっぱいで退団になります。

公文、鍵谷はこの年も健在ですが、玉井がロングリリーフで台頭したのを始め、井口、浦野の復活、ルーキー西村もかなり起用されていました。救援防御率はリーグ1位と整備にとりあえず、成功したシーズンでした。

野手

捕手・内野手

ポジション2017年2018年
キャッチャー大野(清水)
ファースト中田中田
セカンド(田中賢)(渡邊)
サードレアードレアード
ショート中島中島

大野が去り、市川の移籍もありましたが鶴岡の復帰もありバックアップ体制がしっかり整い、、清水、鶴岡の二枚体制で戦いました。清水の一本立ちまでこの体制でそのまま行くかと思いましたが、長くは続きませんでした。

内野陣はレギュラー陣の奮起でセカンド以外は変動なし。セカンドはシーズン後半から渡邊がパンチ力ある打撃を武器にポジション奪取に成功しました。

前年から期待されていた石井、横尾は伸び悩み。チーム編成に暗い影を落とします。

外野手・DH

ポジション2017年2018年
レフト大田近藤
センター西川西川
ライト松本大田
DH大谷アルシア

外野は近藤がフルシーズン稼働できたことで強力なメンバーを揃えることが出来ました。大田の強肩を生かしてライトへコンバートされています。

一方、前年ライトの松本が不振でレギュラーから転落、期待されていた岡も伸び悩み、シーズン途中にトレードで放出されてしまいます。

大谷の穴埋め要員として獲得したDHのアルシアでしたが成績は低調。この1年で退団となってしまいました。

まとめ

今シーズンは、すぐ穴埋めしたいところは外国人頼み、野手のバックアップは大卒選手の成長に期待するという狙いでチームを作っていることが明確でした。

しかし、石井、横尾、岡の大卒3名がブレイクするどころか伸び悩み、新外国人は2018年時点では成功がマルティネスくらいで、リリーフのトンキン、中軸候補のアルシア、さらに開幕投手だったロドリゲスも数字を残せないと、フロントの思惑とは大きく期待値を下回った結果となってしまいました。

一方、セカンドの後釜が見つかったこと、リリーフ陣が1年で目処を立てられたことは収穫だったシーズンではないのでしょうか。

次回は夏場に大失速、悪夢の2019年を振り返ります。

以上、ハムかつサンドでした。

参考資料:nf3-Baseball Data House

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