【2022シーズン選手別振り返り】【14】加藤貴之

2022年度成績

防御率2.01 22試合 8勝 7敗 0S 1H 投球回数147回2/3被安打124 被本塁打9 奪三振98 与四球11 与死球1 被打率.226

今季、一番世間に名前が知られたファイターズの投手、といえば加藤の名前が上がりそうです。

ルーキーから既に一軍で投げ続けている投手なのですが、規定投球回数到達が昨季が初めてとライトなプロ野球ファンの間では、もしかしたら名前は知っているけど、どんな投手なのかはあまり知らないという方も多いかも知れません。

しかし、今季はさまざまな記録を達成したことで、加藤がどれだけ現在の野球の中で異能な投手であることを知ることができた一年でした(井納ではない)

90球完封勝利、規定投球回数到達者での最小与四球記録などを達成、四死球の記録については72年ぶりということでも話題を呼び、正直、投手の起用法が当時とでは、全然違うのでピンとこないところもあるのですが、四球が少なく抑えることができる、それが加藤の持ち味であることは間違い無いでしょう。

テンポの良さ、そして打たれ始めたら止まらないところなど先輩の武田勝にと被るところも感じるのですが、投球スタイルは少し違ってきます。

武田勝がスライダー、チェンジアップと少ない球種で抑えるのに対し、加藤は球種はかなり豊富です。

その豊富な球種はストレートなどと球速の差が少なく、それらの球をストライクコースに投げ込み、凡打を誘うのが加藤のスタイルで、四球が少ないからといって、コーナーギリギリの制球が抜群というわけではありません。

打者が打てそうなコースにボールがくるけど、そこからあらゆる方向にボールが動いてくるので、相手は自分のバッティングで打たしてもらうことができない、画面越しから見ていると、凄みが非常にわかりにくい投手です。

思えば、先発ローテに入るも長いイニングを投げることはできず、抜群の立ち上がりの良さを活かしてなのか、ショートスターターも担当したりと能力は認められてはいるが、なかなか不遇な扱いをされてきた加藤でしたが、今季このような記録で世間から評価されたことは本当に嬉しいですね。

既に来季の開幕投手として指名されていますが、来季も先発の軸として活躍してくれるでしょう。

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というわけで以上、ハムかつサンドでした。

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