【2022年シーズン選手別振り返り】【12】松本剛

2022年度成績

打率.347  117 試合 48得点395打数 137安打 23二塁打 2三塁打 3本塁打 44打点 42三振 32四死球 21盗塁OPS .836

昨季シーズン終了直後に、今季の松本のここまでの大ブレイクを予測できていた方は誰もいないでしょう。

昨季は戦力外の候補として名前が上がってもおかしくないほどの立ち位置だった松本が、その翌シーズンにはシーズン通して独走状態で3割5分に迫る成績で首位打者を取るまでに大きな飛躍を遂げました。

昨季は開幕当初は外野ローテの一人として試合にも出ていましたが、いつの間にか、そのローテもなくなりひっそりと松本は鎌ヶ谷へ去っていき、戻ってきたのは秋の季節の声が聞こえた頃でした。

昨季は終盤にはそれなりの仕事は見せましたが、今までの松本と変わりなく、2017年の規定打席到達がキャリアハイの成績になるのでは?と思われていました。

しかし、監督交代が松本に間違いなく好影響を与え、ファーストストライクからどんどん振っていくというスタイルが松本に見事すぎるほどマッチし、アマチュア時代から高く評価されてきた素質がようやく開花しました。

4月まで4割、10盗塁を超える成績を上げながら、なぜか昨季までの先輩の西川に月間MVPを獲られてしまいますが、この快進撃は決して一時的な確変ではなく、5月以降も安定した打撃は継続され、松本の打撃が完全に覚醒したといってもいいでしょう。

今までの松本のイメージは長打がなくつなぎの打者というイメージが強かったのですが、今季の松本はチャンスメーカーにもなるし、あるいは勝負強い打撃でポイントゲッターにもなりうると従来の典型的な2番打者タイプのつなぎの打者から完全にスケールアップしました。

オールスターも選出され、順風満帆と思われていた矢先に自打球を膝に当ててしまい骨折、夏場には復帰しましたが、公式戦終了までに守備に就けるまでには回復はできませんでした。

さすがに走塁面では無理ができませんでしたが、骨折明けでも覚醒した打撃に翳りはなくバファローズの吉田が猛追してきましたが、首位打者の座は最後まで譲りませんでした。

来季はかなりのマークがされることが予想されますが、球団別、コース別などの成績を見ても、ムラがない成績を見ても、今季の成績がフロックとも思えず、来季以降も安定した打撃を見せてくれそうです。

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というわけで以上、ハムかつサンドでした。

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