【日本ハム2017年度レギュラーチェック】主力不振と層の薄さで逆噴射

ファイターズは育成の球団を標榜していますが、果たしてその育成はうまく行っているのか?

ドラフトの指名・外国人の補強は的確だったのか?

レギュラー選手の移り変わりを見ることで確認していくシリーズ、今回は日本一から一転、暗黒時代の扉を開いた2017年を振り返って行きます。

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2017年度成績&表彰選手

  • 5位
  • 60勝83敗0分 勝率.420
  • 盗塁王 西川 遥輝
  • ベストナイン 西川 遥輝(外野手)

2016年オフ→2017年の主な出来事

  • 吉川、石川慎↔︎大田、公文の2対2のトレードが巨人と成立
  • バース退団
  • 陽 FAで巨人へ移籍
  • 武田勝引退
  • 村田入団
  • エスコバー↔︎黒羽根の1対1のトレードがDeNAと成立(シーズン中)
  • 屋宜↔︎杉浦の1対1のトレードがヤクルトと成立(シーズン中)
  • 谷元 金銭トレードで中日に移籍(シーズン中)
  • メンドーサ ウェイバー公示後、阪神に入団(シーズン中)

投手

先発~15先発以上

2016年2017年
大谷有原
有原加藤
メンドーサ高梨
吉川(メンドーサ)
加藤上沢

大谷が故障の影響でほとんど投手としては出場しない苦しい台所事情となった年で、規定投球回数到達が有原だけと厳しいシーズンでした。

その有原も内容はあまり良くないシーズンで実質2年目の高梨、加藤もローテには入ってくるんですが、成績的には横ばい。一番の衝撃はメンドーサのウェーバー公示→退団です。苦しいシーズンですが、まさかウェーバーでシーズン途中にチームを去ることになるとは想像だにしませんでした。

明るい話題が少ない中で唯一の光明は上沢の復活。勝ち星は伸びませんでしたが実戦復帰したことで次世代のローテ候補に名乗りを挙げました。

リリーフ

2016年2017年
20セーブ以上orチーム最多セーブマーティン増井
20ホールド以上orチーム最多ホールド宮西
谷元
マーティン
宮西
(谷元)
40試合以上(上記以外)鍵谷鍵谷
公文

日本一のチームとは思えないほどガタついたリリーフ陣でしたが、このシーズンはかなり盤石でした。増井が再度クローザーに戻り復活し、マーティンも終盤の故障が癒えて、セットアップとして無双状態でした。

左腕は宮西の他には移籍組の公文が戦力化。右では鍵谷の他では石川直が食い込んできます。

シーズン途中に谷元が電撃移籍。若手に登板機会を与えるためということのようでしたが、成績を見ると、その恩恵を受けたような選手は見当たりませんでした。

野手

捕手・内野手

ポジション2016年2017年
キャッチャー(大野)(大野)
ファースト中田中田
セカンド田中賢(田中賢)
サードレアードレアード
ショート中島中島

日本一をつかんだ固定の内野陣。しかし、このシーズンは固定されていたが故の落とし穴に陥ってしまいました。

前年レベルの数字を残せたのはレアードぐらいで田中賢はレギュラーとしては厳しくなってきており、中島、中田も大きく数字を落としてしまいます。

昨季までの課題だった控え層の薄さがチームの足を引っ張っていましたが、二遊間コンビの代役としてルーキー石井が積極的に起用され、横尾も長打力で存在をアピール。将来の備えをしてはいましたが・・・・。

キャッチャーは大野、市川時代の最終年。大野FA退団に備え、清水にもかなり出場機会を与えており、こちらも備えをしてはいたんですが・・・・。

外野手・DH

ポジション2016年2017年
レフト西川大田
センター西川
ライト(近藤)松本
DH大谷大谷

外野陣はまず陽の抜けたセンターに西川がレフトから回ります。あとは元々空白のライトと加え、外野2枠がどうなるか、という問題でしたが、最終的には移籍の大田、そして松本がポジションを掴みます。

去年までライトで併用されていた岡、近藤ですが、近藤が打率4割を長らくキープするも故障で長期離脱、岡は絶好のレギュラーダッシュの機会を生かすことができませんでした。

DHは大谷が離脱前は近藤が入ることが多く、復帰後は大谷が昨季同様のパフォーマンスを見せてくれました。

まとめ

シーズン前の課題としては陽が抜けた外野をどうするか?でしたがフロントが目論んでいたプランとは違いますが、大田、松本の活躍でカバーすることは成功しました。

しかし、不動の内野陣が不動が故の問題が起き、攻撃力は大きくダウン、先発も大谷が故障で投手としてはほぼ全休ということも響き、不安定でした。

この年も大谷の故障が成績に影響したと語られて終わりそうですが、大谷がいたらチーム成績は向上したか?というと非常に怪しいです。

前年の反動なのか多くの主力が不振、故障に悩み、それを埋めることができない。層の薄さというファイターズの長年且つ致命的な課題が連続して好成績を挙げられない要因と考えられます。

そして、このシーズンを持って大谷が退団。投打でチームの中心だった選手の退団がどのようにチームに影響するのか、次回は2018年を振り返っていきます

以上、ハムかつサンドでした。

参考資料:nf3-Baseball Data House

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