【2022シーズン総括】一年間試合を見てきて感じたことを書いたら長くなってしまった(汗)

正真正銘、パ・リーグ全日程終了しましたので、2022年のファイターズの振り返りを行っていきたいと思います。

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野手

トップが変われば、使われる選手も変わる。

ファイターズとしては10年ぶりに監督が交代して迎えたシーズンでしたが、選手の起用方法は何か変化があったのか?

監督就任時に公約していた一軍全員出場はともかく、BIGBOSSが重用した選手と前監督との違いは確かにありました。

栗山時代の主力と言っても良かった中堅世代の渡邉、清水の起用減。

渡邊は故障もありましたが、結局が一軍に昇格することもなくシーズン終了、清水も夏場に昇格したもののシーズン終盤には二軍へ降格し、そのまま終了となってしまいました。

一方、BIGBOSS体制で選手としてのステップアップを図ることができたのは首位打者獲得の松本、そして捕手一番手に登りつめた宇佐見、守備固め要員から攻撃面でもスーパーサブを発揮し始めた谷内、石井も数字的な変化はありませんでしたがプレー内容は高まったシーズンだったと思います。

清宮、野村あたりはチームの将来として使っていかないといけない選手達ですが、松本ら彼らは就任当初は決してそんな立場ではなかったはずです。

しかし、BIG BOSS体制になって出場体制を伸ばしたのは、本人の努力が身を結んだのが一番ですが、今までと異なる基準で選手をみることができるトップが誕生したからに他ありません

監督によって選手の好みは絶対にありますし、相性の良し悪しもあるでしょう。

短期的に悪戯に監督を変えるのは良くないけれど、ある程度変えていかないとチームが活性化はしません。

長期体制で新陳代謝がなかったチームにとって監督交代は必然でしたし、成績は昨季よりは大きく落としたシーズンになりましたが、ここ数年のオフよりは来季への展望が明るく描くことができてシーズンを終了できたのではと思います。

特に松本、宇佐見は去年のこの時期は、首が涼しく感じていた時期でしたから一年後、こんな未来が待っていたとは正直思わなかったでしょう。

中堅選手に輝きを放った選手がいるのに対し、肝心の若手の発掘については道半ばといったところでしょうか。

野村は数字的には合格ですが、またしても故障に泣いたシーズンになりましたし、清宮、今川、万波のロマン砲トリオも本塁打は自己ベストをマークしましたが、打率は決して見栄えのする数値でシーズンを終わることはできませんでした。

攻撃面の作戦

BIGBOSSに交代して一番話題になり、そしてファンの間では物議になったのが攻撃面での作戦でしょう。

ホームスチールあり、ダブルスチールあり、スクイズ連発、挙句の果てには一塁ランナーを転ばせるトリックプレーからのホームスチールと、従来の常識ではありえない作戦も連発しました。

ここまで連発すれば、奇策も奇策でなくなる、と以前書いた記憶がありますが最もBIGBOSS自身には奇策とは全く思っておらず、これをファイターズの常套作戦としようとしていると考えられます。

作戦自体に賛否はありますが、監督の作戦を遂行するのが選手の役目であるのは、監督が誰であっても同じことで、NPB歴代の監督の中でも選手の作戦遂行能力を高く求めている監督と考えるしかないでしょう。

監督の作戦通りに選手がやれば、それがうまくいかなければ、それは監督の責任ですし、まずは選手は監督の要求に応える技術をつけることが来季出番を得る条件になるでしょう。

その作戦も選手個人に聖域を求めてなく、スラッガータイプの清宮にバントは刺せるし、松本にスクイズもさせる。

外国人にも遠慮なくエンドランの作戦を出すように、どの選手、どんな場面でも監督の求めるサインに応えることができる選手を作る、それがBIGBOSSの求めた野球で、それは新庄監督になっても変わりはしないでしょう。

投手

野手は成長を感じさせてくれるシーズンでしたが、一方、投手の面では課題も多く残ってしまったシーズンでした。

一番のネックになったのはリリーフ陣の崩壊でしょう。

今季一番、チームで大きかったアクシデントとしては昨季のクローザー杉浦の出遅れで、結果的に開幕は間に合うものの、クローザーが白紙になりました。

ここでルーキーの北山を抜擢するも交流戦ごろから失敗の方が多くなり、最終的には日替わり状態のままシーズン終了になりました。

セットアップも堀、宮西の不振、玉井も火消しには活躍するものの、いざ1イニング任せると炎上するといった状態で信頼できるリリーバーはいないという深刻なブルペン事情でした。

先発陣も上沢、伊藤、加藤の3本柱が確立はできていましたが上沢は4月まで未勝利と出遅れ、途中に骨折もあり二桁に届かず、伊藤もチームトップの10勝を挙げましたが、投球内容としては不安定でした。

しかし、加藤が素晴らしい安定感で防御率も1点台に届くかどうかという成績を上げてくれましたし、勝ち星には恵まれませんでしたが、ノーヒッターのポンセも存在感を出してくれました。

数少ない新顔としては吉田がリリーフとして存在感を出してくれたこと、上原も最初はリリーフでしたが中盤から先発に回り、ある程度試合を作ることができるようになり、そして2年目の根本がまだまだ育成途上ながらも3勝と明るい未来を照らしてくれるような働きをしてくれました。

投手起用に関しては、リリーフ陣があそこまで不安定だと難しいのかもしれませんが、リリーフの役割分担はしっかり決めて起用することが全くできていませんでした。

そのため火の車のリリーフに油をぶっかけるような投手起用でしたから、リリーフが安定しなかったのは当然でした。

来季は投手運用をしっかり任せられるコーチが入閣してくれることを希望したいですし、それが無理なら餅は餅屋ではないですが、投手運用は投手コーチに一任するくらいしないと、来季も改善が見られないような気がします。

2022年のファイターズの戦いを見て、僕なりに感じたことを書いていきました。

とはいっても途中でも書いたように来季への展望が明るく感じていることは間違いないですし、それを明るくしてくれるためにも今オフの過ごし方が非常に重要になってくるかと思いますね。

というわけで、以上ハムかつサンドでした。

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