松本が骨折から復帰して約2週間が経ちましたが、チームはその間わずか1勝。
11試合行われましたが、チームの総得点はわずか16、釧路の7回打ち切りがありましたが、1試合あたりの得点が2点に満たないほどの得点力不足、それがこの2週間勝てなくなった一つの原因であることは間違いないでしょう。
松本復帰前の2週間が11試合で総得点42ですから、松本復帰が悪い意味でのチームの節目になってしまったのかもしれません。
もっとも、今季でチームMVPを選出ならば松本剛一択というくらい素晴らしい活躍でチームを引っ張ってくれたことは間違いないのですが、これはただの偶然なのでしょうか。
復帰・松本の現在の泣き所
松本の成績は復帰後の打率は3割を超えているので、打撃そのもので足を引っ張っているということは決してありません。
松本が起因としてチームに影響を与えていると考えるならば、まだ完調ではない足のため、走塁が全力で行えないこと、それがチームの攻撃パターンに制限をかけているのでは?と推測します。
離脱前の松本が一番大きくチームに貢献したことは、返す打者としてではなく、返してもらう打者だったということが大きいと思います。
今季盗塁も既に20個を超えているように、高い出塁率だけでなく、走塁面での貢献が大きいから、返す役割の打者も機能していたのではと考えます。
現在はもちろん松本なりに今の全力を出しているのは感じているのですが、やはり本来の松本の走塁ができないので、機動力を使った作戦が多い今のファイターズの野球では、松本が塁に出ると、攻め手がなくなってしまっているように感じています。
誰もが復帰を望んでいた松本ですが、復帰したことでチームの持ち味を生かしにくくなるとは皮肉ですね。
BIGBOSS FA発言が裏目?
松本が復帰したと同じ頃、BIG BOSSがある発言をしてます。
ペナントレースを戦いながらも、FA権取得者の動向に目を光らせていた。新庄監督は私見と断った上で「FAは、積極的に仕掛けていきたい。僕の考えですけど『トライしてほしい』ということは言いたいですね」と編成権を持つフロントに提言した。
優れた実績を持つ選手がFA宣言した場合、他球団との競合は必至だ。今季は西武・外崎やロッテ・中村奨らがすでに権利を取得済みで、これから西武・森や広島・西川、巨人・丸、阪神・西勇らも取得見込みだ。指揮官は自ら条件交渉に関わるつもりで「そりゃ、いきますよ。(資金が)足りなかったら俺が出すしかない(笑)。そのくらいの気持ちですよ」と訴えた。身銭を切る形での補填(ほてん)も辞さない―。前代未聞の奥の手まで明かし、強い覚悟を示した。(以下略)
道新スポーツ8/16
この1週間前にはドラフトでは即戦力獲得を要望する旨の発言をしており、これが現在ファイターズでプレーしている選手に少なからずとも影響しているのでは?と考えてしまいます。

今年はトライアウトと言っていたけど、この中でレギュラーを決めるということではなかったのか・・・。

あれだけ色々なポジション、打順を言われるままにやっていたのに、これはないだろ・・。
もし、上のように考えている選手がいるならば、選手としては少々情けないようにも感じますが、選手側のことを考えると、シーズン終了ならともかく、まだ30試合前後試合が残っている時に、現在の戦力を期待していないような発言を、直接ではなく間接的にメディアから聞かれたのでは、心中複雑かと思います。

成長期、止まっているね。反抗期かな。グレ始めたね
しかも、こんなチーム事情に監督から上のようなコメントを出されてしまうと、選手たちはどう感じているのでしょうか。
日毎の打順変更、ポジション複数制など、選手の負担はどの球団よりも大きいのにも関わらず、監督の発言がこれだと、選手のモチベーションがかなり下がってきているかと感じます。
先週の放送で解説者の高木豊氏が、「こんなに元気がなかったチームじゃなかったはず」とも発言していましたし、活気のなさは否が応でも気にはなってしまいます。
松本の件は首位打者獲得という大目標もあるし、打順を中軸にすることである程度は対応できそうですが、一番心配なのはチームのモチベーション低下。
このような時が監督の手腕が一番問われる時ですが、BIG BOSSはどう対応するのでしょうか?
というわけで以上、ハムかつサンドでした。
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