また一人、役者が戻ってきました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
ファイターズ | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 7 |
マリーンズ | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
復帰登板でも加藤らしさ
今日の先発は久々の先発となった加藤。
約1ヶ月ぶりの一軍登板、しかもファームが先日まで中止でしたので調整登板なしのぶっつけ登板ということでどうなるか心配でしたが、さすがは加藤でした。
いきなり荻野に先頭打者本塁打を浴びてしまいますが、その後はランナーを背負うものの失策での1失点のみで6回2失点でまとめてくれました。
2回に三者連続三振と加藤らしくない派手なピッチング内容もあり、実は本来の加藤の感覚と投げるボールのイメージがずれていた可能性も考えられる内容で、毎回のようにランナーを背負いますが、要所要所を抑え、先発としての最低限の仕事をしてくれます。
下位の安田、茶谷を抑えられず、ピンチを背負うことになったことは今後のマリーンズ戦の大きな課題にはなっていきそうですが、まずはしっかり先発としての役割を果たしてくれたことで、ひとまず一安心ですね。

ミスをした後にやるべきこと
攻撃陣としては序盤の陽動作戦失敗とその後のフォローが今日のテーマになりました。
加藤同様、勝てない投手の代名詞存在になってしまっているマリーンズの小島が先発でしたが、今日は投球内容もかなり悪く、ファイターズサイドからすれば、いつ小島を攻略できるか、が今日の試合の序盤の焦点でした。
そのために作戦面から揺さぶりをかけますが、それがことごとくミスという形で失敗してしまいます。
初回、1アウト1、3塁で一塁ランナー近藤がなぜか飛び出してしまい、三塁ランナーがアウトになった場面、そして3回の満塁の場面でも打者今川のヒットエンドラン空振り。
この2つがいわゆる攻撃面でのミスということになるのですが、その後、ミスをしてしまった近藤、今川がすぐさまミスをカバーしてくれます。
初回の2アウト1、3塁からの近藤のホームスチール成功、そして今川のエンドラン失敗からの2点タイムリー、ミスをした選手がそのまま終わらないで、そのミスを帳消しにしてくれるような働きをしてくれたことが、チームとしてメンタルがたくましくなってきているように感じます。
ミスは実際のところ、取り返しはできません。
もちろん、ミスをしない方がいいに決まっています。
でも、そのミスの後、どのようなプレーをするのかが、野球選手にとって非常に大事なことであると思います。
前監督時代に主力を張っていた選手たちは、ミスをするとその後、引きづっているかのように、試合中影が薄くなりますし、あるいは試合中にも関わらず、ベンチで泣き出す選手もいたりしました。
まずミスをした場合、落ち込むよりもやることがある、今日の近藤と今川はその点を十分に理解してミスをリカバーしてくれました。
ナイスファイトでした!!
ミスの積み重ね
一方、ミスを積み重ねてしまったのが中島でした。
最初のエラーは6−4−3のゲッツーコースで一塁転送が悪送球、そして次はセカンドのイージーゴロからの一塁悪送球。
堅実な守備が持ち味と言われることが多い中島としては、やってはいけないミスが続いてしまいました。
最初のエラーはゲッツーにとれていれば、チェンジで無失点で切り抜けることができた場面、しかも3点勝ち越しした直後の大事なイニングでしたから、この場面でのミスは試合の流れでもやってはいけないエラーでした。
打者走者が俊足の高部なので、送球を焦る気持ちはわからないわけでもないのですが、それでも堅実にダブルプレーを取ることがベテランの域に入っている中島の役割だと思います。
今日はセカンドでのプレーだったのですが、中島はセカンドが本職でないから・・・と擁護する声をあるようですが、中島が最初にレギュラーポジションを取ったのはセカンドなので、その言い訳は通用しません(最も本人はそんなことは言わないですが)
中島も既にレギュラーが確約されていない立場であることは百も承知ですし、求められた役割をしっかりこなすことが求められます。
試合中盤で交代させられたのも、打たせてとるタイプの加藤に守備に不安のあるセカンドが守っていては、投げづらいですし、懲罰交代という前に当然の処置かと思います。
代わりに入った谷内が守備だけでなく、打撃、走塁でもいぶし銀の働きを見せてくれますし、佐藤も試合の主導権を掴んだタイムリーを打っています。
中島の場合、ベンチから絶対的な守備面での信頼を得られないと、今後は苦しくなってしまうので、その面では痛い、痛いミスの連鎖でした。
どんどん復帰してくれそう
今日は加藤が一軍で復帰しましたが、イースタンの試合も今日、久々に実施できました。
調整する場所がなかった選手たちが一斉にイースタンの試合に登場と、マリンとどっちが一軍やねん、と言いたいようなメンバーでした。
首位打者のタイトルがかかる松本はもちろん、上沢、宇佐見、石川直らも続々と試合に出場し、ようやくベストのメンバーが揃いそうです。
いよいよ野手陣はレギュラー固定するのかどうか、今後の闘い方がどうなるのか楽しみですし、留守を預かっていた選手たちもレベルアップしている選手も入りだけに、熾烈なポジション争いが再開されそうです。
というわけで以上、ハムかつサンドでした。
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