【日本ハム2009年度レギュラーチェック】既存戦力、ブルペンの充実でリーグ制覇

リーグ優勝 レギュラーチェック

 ファイターズは育成の球団を標榜していますが、果たしてその育成はうまく行っているのか?

ドラフトの指名・外国人の補強は的確だったのか?

レギュラー選手の移り変わりを見ることで確認していく今回は2年ぶりのリーグ制覇を達成した2008→2009年の変遷を確認していきます。

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2009年度成績&表彰選手

  • リーグ優勝
  • 82勝60敗2分 勝率.577
  • MVP ダルビッシュ有
  • 最優秀防御率 ダルビッシュ有
  • 最優秀投手(勝率)ダルビッシュ有
  • 最多セーブ 武田久
  • ベストナイン ダルビッシュ有(投手)高橋信二(一塁手)田中賢介(二塁手)糸井嘉男、稲葉篤紀(外野手)

2008年オフ→2009年の主な出来事

  • MICHEAL、工藤↔二岡、林の巨人と2対2のトレード実施

投手

先発~15先発以上

2008年2009年
ダルビッシュダルビッシュ
スウィーニー武田勝
グリン八木
武田勝藤井
藤井スウィーニー
多田野

 先発陣は大きな変化がないという珍しいシーズン。

 グリンの退団の分を復活した八木が穴を埋めるだけでなく、それ以上の活躍をしてくれます。

多田野、糸数で先発6番手を争う展開でしたが、糸数が日本シリーズ先発の大役を担い、これでローテ定着か?と期待はしていたんですが・・・。

 振り返ってみると、この頃は先発左腕が3枚とかなり充実していました。

リリーフ

2008年2009年
20セーブ以上orチーム最多セーブMICHEAL武田久
20ホールド以上orチーム最多ホールド建山
武田久
菊地
40試合以上(上記以外)宮西建山
宮西
江尻

 この年の特徴と勝手に思っていることですが、リリーフ陣が贅沢すぎるほど充実していますね

 MICHEALの移籍という大きすぎるトピックがあり、クローザーは誰にするかがシーズン前の大きな課題ですが、武田久がセットアップからスライドする形で落ち着きます。

前年の不調があり心配はされたのですが、無敗でシーズンを乗り越え、最高の形となりました。

 その前のセットアップは建山がやや不安定も、覚醒した菊地、成長した宮西、移籍の林、復活の江尻と近年にもない豪華リリーフ陣を形成。

 MICHAELがトレードされると聞いたときは、めまいがしましたが(←大げさ)、終わってみると、ウィークポイントどころかストロングポイントになりました。

野手

捕手・内野手

ポジション2008年2009年
キャッチャー鶴岡鶴岡
ファースト(高橋信)高橋信
セカンド田中賢田中賢
サード(小谷野)小谷野
ショート金子誠金子誠

 梨田政権の特徴として基本的にはメンバーの変動が緩やかなことがありますが、多分に漏れず、捕手・内野陣はほぼ無風。

 キャッチャーは鶴岡がメインでルーキーの大野が2番手を確保。この年から鶴岡・大野の2枚体制が確立します。

 高橋は今シーズンから打撃を活かし、ファースト専念となり、つなぐ4番としてチームに貢献します。

 メンバーを固定したことで小谷野がスタメンサードとして完全に固定、セカンドは安定の田中賢。

 ショートは二岡の加入でどうなるかと思いきや、金子誠の打撃覚醒で3割をマークし、恐怖の9番として君臨し、二岡は代打やDHに活躍の場を求める形になります。

外野手・DH

2008年2009年
レフト(工藤)森本
センター森本糸井
ライト稲葉稲葉
DHスレッジスレッジ

 外野の1枠を糸井が確保。身体能力で糸井が森本を上回るため、糸井センター、森本レフトの形で固定化されます。

 スレッジはレフト、DHとほぼ半分ですが、終盤はほぼDH。

 ライト稲葉の聖域を脅かすものは当時はいませんでした。

まとめ

 シーズンオフに大きなトレードがあったものの、基本的には大きな変化がない年でした。

 野手陣は空いた外野の枠に糸井が順当に入り、しかも期待以上の覚醒を見せてくれ、小谷野も覚醒し、従来のレギュラー陣も好成績を挙げるなど、攻撃陣の充実が際立った1年でした。

 投手陣は新クローザーの武田久がハマったことでリリーフ陣の整備ができたことで、豪華なリリーフ陣を作り上げることができました。

 チームを固定することで働きやすい環境をつくり、結果を出させる。梨田監督らしいチームづくりで結果を出したシーズンでした。

 次回は国産打線で戦うという難しいミッションを押し付けられた苦悩の2010年です。

 以上、ハムかつサンドでした。

参考資料:nf3-Baseball Data House

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