打席に立つことがほとんどない投手が打席に立つ。その負担をベンチはどうお考えなのだろうか。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
ファイターズ | 2 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
タイガース | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 4 | x | 9 |
打者投手の采配は難しい
逆転負けのシナリオ
6回表、上沢が1塁ベースに残ったとき、逆転負けのシナリオは始まりました。
その前の守りの万波の判断ミスをきっかけに1点を返されたのも、地味に相手に勢いづけてはいたんですが、6回の上沢のピッチングの乱調がこの試合の完勝ペースから一転、敗戦の流れに変えてしまいました。
では、乱調のきっかけは何か? きっかけはその前の攻撃にあると考えられます。
6回表、先頭の宇佐見の2ベースで無死2塁、次打者の上沢がヒッティングで2塁ランナーがアウトでバッターランナーの上沢が1塁に残ってしまいます。
後続が結局凡退し、上沢は1塁に釘付け、イニング間のキャッチボールもできず、そしてベース上に立ったままと、普段とは違うルーティンでマウンドに上がることになってしまいます。
この回の上沢のピッチングは普段の上沢では考えられないボールが抜けまくりで制球不安定。
長坂の併殺打がなければ、2失点で済まなかっただろうという流れでしたが、何とか抑えました。
しかし、球場の雰囲気も相まって完全にタイガースペースに試合が変わってしまった守りでした。
どうすればいいか?
では、この回の上沢の打席はどうすればいいかを考えてみます。
セオリーでは送りバントですが、二塁→三塁に送るためのバントは実は非常に難しく、普段、打席に立たない上沢では結構ハードルが高いミッションになってしまいます。
そうすれば打たせるということが考えられるのですが、バントよりは可能性は少ないのですが、バッターランナーに残る可能性はあります。今回がまさしくそれです。
あくまで、自分の考えですが、上沢には何もしないで立っているだけで三振してくるように指示をします。
というのは、ここでのチャンスメークを不慣れな上沢に期待するより、そのあとの本職の投球に力を使ってほしい、と考えるからです。
ましてこのときは4点リードしていましたし、5点差にすることに上沢にそこまでのリスクを犯す必要が有るかというのも疑問なんですよね。
一見消極的ですが、タイガースのリリーフ陣から追加点がとれなくなっていましたので、どう逃げ切るかを考えないと行けない場面でもありますし、追加点よりも相手に流れを渡さないようにするということを考えてほしかったなあと思います。
不注意とドタバタ
3被弾は不注意
上で書いたことはあくまで試合の流れ、という観点で書いてはいるんですが、それまでにも付け入るスキはあったことは事実です。
その一つは大山にソロ3発の献上でしょう。
上沢から2発、堀から1発、すべて真っ直ぐを被弾したものでした。
上沢の2発は両方とも初球打ちですから、ここはバッテリーの警戒不足と言われてしまっても仕方ないと思います。
最初はともかく、2本目は防ぎようがあったのかなと思います。
あたふたドタバタ劇場
8回の逆転の場面ですが、最近の堀はヒット1本打たれると、妙にアタフタし始めてしまいます。
セットポジションやクイックとかランナーを出すとピッチャーもいろいろやらなければいけないことは増えるのですが、それにしてもここ最近の堀のドタバタぶりが非常に心配です。
もともとパワータイプの堀ですが、昨季までなら細かい制球はなくても、ストライクコースには集まっていたのですが、今季はボールが抜けるケースが増えてきてしまいます。
ボールの力はあるのですが、制球面、特にランナーを出したときの安定感を挙げてくれないと、ちょっと今後も心配ですね。
いいことについても振り返る
いいことを試合の序盤ですが、ありましたので最後に少しだけ振り返り、明日を明るい気持ちで迎えましょう(笑)
野球は3回で終わりだったらいいですね、と言いたくなるような3回までの見事な攻撃でした。
相手先発のウィルカーソンは個人的に初見だったのですが、これまでの成績を考えると絶不調だったのは明らかでした。
チェンジアップはことごとく高めに抜けていたのも事実ですが、初回からファイターズ打線は容赦なく甘いボールを打ち返してくれました。
万波の2本の長打、清宮、宇佐見の犠牲フライもそつない攻撃でしたし、3回の万波のHRだけで終わらない攻撃も見事でした。
無死満塁からのスクイズ、満塁からのエンドランとか、奇策のバーゲンセールでしたね。
5回の上川畑の盗塁は試合の流れ的にもそこまで動かなくてもいいのになと思っていたんですが、これが実はファイターズペースの試合の流れを切ってしまったのかもしれませんね。
ちょっと、この敗戦のダメージは大きいですね、と先週にも書きましたが(苦笑)
DHなしの戦い方はやっぱり難しいと感じた試合ですが、あと2試合、うまく戦ってほしいです。
というわけで以上、ハムかつサンドでした。
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